明日晴れたら、
すぐに男子バスケが始まるのでコートから出ると、南くんと塔田くんがこっちに向かってきた。
南くんと塔田くんも、バスケに出場する。
「ナイスプレーだったよ。2人ともお疲れさま」
南くんがそう言って笑ってくれたから、ただでさえ走ったせいで熱くなっている顔がさらに温度を上げた。
でも、たくさん走って疲れていた体は、急に元気を取り戻した。
「おい南! 早くしろ! 試合始まんぞ!」
「あ、ごめん! じゃあね」
「頑張って!」
私はコートに入っていく南くんの背中に手を振った。
「良かったね、美和。話せて」
薺ちゃんが笑って言うから、私もつられて笑って、「うん!」と頷いた。