僕は君の名前を呼ぶ
家を出たいという一心で、将来どうしたいかなんて考えてもいなかった。
家を出れれば、働いてもいいんじゃないかって思ってた。
びくびくしながら、警戒しながらの生活から解放されればいいって思ってた。
でも、青木と将来の話をしてわたしの心は決まったんだよ。
ありがとう、わたしの道を照らしてくれて。
本当にありがとう。
ふわふわとしてきた意識に任せ、考えることをやめると、家での出来事がフラッシュバックする。
アイツに触られた感触がリアルによみがえる。
全身に鳥肌が立ったのがわかった。