僕は君の名前を呼ぶ
夏が終わる前に
金曜日の大雨が嘘だったかのようにカラッと晴れた月曜日。
もしかしたら梅雨があけたのかもしれない。
今までは少しだけしかしていなかったけど、受験勉強もそろそろアクセルをかけなくては。
「眠いよー!寝不足だよ俺ー!」
朝から俺に抱きつき甘えるように言ってくる。
そういうことは、彼女にしろよな?
…お尻が桃みたいな桃子ちゃんに。
「夜遅くまで勉強か?偉いな隆太は」
「サッカー好きだけど、そこまで上手くないから勉強するしかないんだよなあ」
盛大なため息とともに嘆く。
隆太も隆太でちゃんと進路のこと考えてるんだな。