僕は君の名前を呼ぶ
わたしが隣にいても、迷惑にならない?
大勢の人が集まる場所にわたしとふたりでいても大丈夫なのかな。
疑問が次々と浮かぶ。
でもね。
顔を真っ赤にして何度も何度も頭を縦に振る“彼”を見て、『ちょっと期待してもいいのかな』って思ったの。
勝手にうぬぼれているだけだし、勘違いかもしれない。
きっと、今のわたしの顔は“彼”と同じ色をしていると思うの。
だからね、ちょっとだけ期待をしてみようと思うよ。
【彩花 SIDE:END】