僕は君の名前を呼ぶ


「たまたまのミス、かな」


気になる点もあったけど自分の中で適当に解決してしまった。




──ガラッ


プラネタリウムの上映が始まってからしばらくして、教室のドアが開いた。


「すみません、上映中は…」


あっ…。
青木…だ……。
今会いにくい人物ナンバーワン…!


「よぉ」


と言って軽く揚げた右手の中には飲みかけのレモンティーがあった。


これは、どういう意味なんだろう。


わたしが意識しすぎてるだけ?


そんなことを考えていたらいつの間に青木は客席で天井を見つめていた。


目を細めて…

一点を見つめて、

まるで、ひとつの星を

いつくしむように…────。


もしかして…。

ほんとのほんとにもしかしてだけど、あの星を作ったのって…


「あ、青木…、なの……?」


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