僕は君の名前を呼ぶ
顔が、体が、熱くなっていくのがわかった。
さっきまで寒いくらいに冷えていた教室が嘘のように思える。
小さいけれど、確かに光っている星。
北斗七星の隣で輝く光が、まるで青木からわたしへの暗号みたいに思えてしまった。
わたし、ちゃんと解けたよ、青木。
変な意地もどこかに溶けていったよ。
その星の本当の意味なんてわからないけど、自惚れてもいいのかな。
どうしよう。
こんなにも夜が、星が素敵だと思えるなんて。
わたしの胸から、こんなにも“好き”が溢れてくるなんて。
伝えなくちゃ。
届けなきゃ、この想いを────。
─────
──