僕は君の名前を呼ぶ
「どんな名前だっけ? なんだかおいしそうな名前だったような…」
「モモコ。“桃”の“子”どもと書いてモモコ。名前の通り、お尻がプリッとしてて…」
あきれた。
隆太をはたく気力も、隆太に突っ込む気力も失せた。
彼女と上手くいってるか聞くと、大体こうだ。
「…平和なヤツだな、お前は」
「何か言ったか?」
「いや? 何も言ってない」
今ではこうして明るく振る舞っている隆太だけど、色々あったもんな。
…まぁ、女絡みだけど。