僕は君の名前を呼ぶ
第3章 Think of Me


世界中どこにいても、

僕は君と同じ時を刻めると

幼いながらに思っていた。


空も星も全部、

君に繋がっているのだと

根拠もないのに思ってた。


でもそれは、

単なる思い込みで

現実はそう甘くはなかった。




ただただ直面する現実に

身を委ねるしか、

君を守る方法がわからなかった。


運命に抗う勇気も、器量も、

まだ僕にはなかったんだ。




叶うなら、もう一度君と…────


< 291 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop