僕は君の名前を呼ぶ
あとがき
はじめましての方も、そうでない方もこんにちは、環名です。
この作品を本棚インしてくださった方々、入れてないけどここまで読んでくださった方々、1ページでも読んでくださった方々。
本当にありがとうございました。
さて、あとがきと言えるまでたいそうなものではありませんが、少し語らせていただきます。
この作品には、とても思い入れがあります。
前作、『疾走☆ラビリンス』に続き、この作品の登場人物数人にはモデルがいます(またかよ)。
まず、彩花ちゃん。彼女はわたしの高校時代のクラスメイトをモデルにしています。
本当に美人さんで、美人すぎてなかなか近づけなかった記憶があります(笑)
ケータイ小説でよくある、『かわいい子のまわりに男子が群がる』シーン。
彼女に出会う前のわたしは「そんなことが現実にあるわけあるかーい!」と思っていたのですが、ありました。
他クラスからも男子が押し寄せることもあり、当時のわたしはびっくりしながらその様子を見ていました。彼氏さんも不安だっただろうに…。
…とはいえ、本作品にそんな描写はありませんしモデルとなったクラスメイトに彩花ちゃんのようなバックグラウンドはありません。
とりあえず、ビジュアルは彼女です! ということで。
そして、海斗くんのモデルは、そのモテモテの美人さんに密かに想いを寄せる高校時代のクラスメイトです。
目立つような人ではありませんでしたし、彼女と進展があったわけではありません(爆)
ただ、そういうの、いいなあってだけです。
そんなふたりを書いてみたくて、仮タイトルを『クラスのアイドルに恋をした』(安定のネーミングセンスのなさ(笑))にして構想を練っていたのですが、アイデアが浮かばずこんな形に。
結果オーライ\(^o^)/←
わたしは作品を書く上で、『どこかで味を加える!』をポリシーにしています。
設定がぶっ飛んでいたり、展開がぶっ飛んでいたり、名前がぶっ飛んでいたり…。
とりあえず、どこかでクセを加えようとしています。
この作品の味は“普通の恋愛”を書いているところだと思います(結果はさておき)。
ポリシー違反じゃん! と思った方もいるかと思いますが、少し説明させてください(笑)
ケータイ小説の普通、というかスタンダードな設定は、主人公カップルが美男美女だったり、自分をかわいいと気づかないヒロインがいたり、ドSなヒーローがいたり…だと思っています。
もちろん、それに当てはまらない作品もたくさんありますが。
やっぱりそういうのって、現実ではそうは起こらないじゃないですか。
とりあえず、わたしの周りではそうでした。
どうせ書くならそういう“特別”を取っ払って、多くの方が「うんうん」となるようなものが書きたかったのです(仕上がりはさておき)。
…まあ、つまり、“ケータイ小説としては普通のことを書いているからある意味普通じゃない”ということです。
彩花ちゃんは(美人だけど)表向きはどこにでもいる女の子。
海斗くんもどこにでもいる男の子。
の、つもりだったのですが、作中、海斗くんはミスコン1位相当の女の子に言い寄られているんですよね。
作者的には、フツメンの非モテ男子を書きたかったのですが、フツメンでもなんかわからないけどモテる男子っているよね! ということで(笑)