俺様男に恋をした


蓮くんとは席が近いけど


斜めだからプリントが見にくい


と言って、結花の席に座った。


ち、近い。


私、男の人がこんな近いの


初めてなんだけど!!


ふと、蓮くんの顔を見ると


蓮くんは私の手に持っている


プリントを眺めていた。


下を向いているせいか、


まつげが長い!!


いや、普通に私より長い…かも。


「まつげ長い…いいなぁ…。…あ!」


気づいた時には遅かった声に出てたなんて…。


恥ずかしい…。


蓮くんは驚いた顔で私を見てきた。


その視線が痛くて思わず下を向いてしまった。


そして、プリントに集中しているフリをする。


「…ぷっ。」


蓮くんに笑われてしまった。


穴があったら入りたい…。






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