[完]Dear…~愛のうた~
「そんなの、無理に決まってんだろ!?」
最初に声を挙げたのは光。
「男女混合のダンスボーカルグループ
なんてそこそこないし、
大体、俺達にはお互い大事なグループがあるんだ。
いくら理由があっても、それは譲れない」
そう訴える光の目は真剣で、
私も思わず頷いてしまう。
「私も、いくら何でもPEACEを捨てるのは嫌。
今まで作り上げてきたからっていうのもあるけど、
Chargeのみんなとはグループ結成とは違う意味で
いい関係を作って行きたい」
杏奈も直人に流していた涙を拭きながら言った。
「だと思って俺にもう一つ考えがある」
直人の声で一瞬にして静まり返る。
そして、次の言葉を待つように
私は拳を握り締めた。
「もしこれからPEACEが二人だけでやれるなら
この話は無しだ。
ただ、途中で無理だとわかった時点で
俺がマネージャーとして入る。
そして俺の体力が持たなかったら
恐らくChargeとPEACEは
新しいグループ結成をする」
その言葉に固唾を飲んだ。
だってそうでしょ?
全ては私達に架かってるんだから。
PEACEを守るのも、Chargeを潰しちゃうのも。
「社長にも一応交渉していたんだ。
そして社長の条件はこれとほぼ同じだ。
ただ……」
直人はそこで言葉を止める。
「もしグループ結成となるなら
ChargeとPEACEは前企画していた
デュエットの件も出来る。
そして、もしグループ結成をしなくても
みんなのハーモニーが上手く行けば
デュエットの件は復活する」
つまりそれって……
「隆と実彩ちゃんに掛かっとるっちゅーことか?」
真司くんが言う通り、
私達メインボーカルのハーモニーが合わなければ
ChargeとPEACEを守るも、
前からずっとしたかたデュエットの件も潰れる。
グループ結成はしたくないけど、
一度はデュエットしてみたい……
私達の願望と祈りは……
私と隆弘の歌声一つで変わってしまう。
私は思わず隆弘を見てから下を向いてしまった。
最初に声を挙げたのは光。
「男女混合のダンスボーカルグループ
なんてそこそこないし、
大体、俺達にはお互い大事なグループがあるんだ。
いくら理由があっても、それは譲れない」
そう訴える光の目は真剣で、
私も思わず頷いてしまう。
「私も、いくら何でもPEACEを捨てるのは嫌。
今まで作り上げてきたからっていうのもあるけど、
Chargeのみんなとはグループ結成とは違う意味で
いい関係を作って行きたい」
杏奈も直人に流していた涙を拭きながら言った。
「だと思って俺にもう一つ考えがある」
直人の声で一瞬にして静まり返る。
そして、次の言葉を待つように
私は拳を握り締めた。
「もしこれからPEACEが二人だけでやれるなら
この話は無しだ。
ただ、途中で無理だとわかった時点で
俺がマネージャーとして入る。
そして俺の体力が持たなかったら
恐らくChargeとPEACEは
新しいグループ結成をする」
その言葉に固唾を飲んだ。
だってそうでしょ?
全ては私達に架かってるんだから。
PEACEを守るのも、Chargeを潰しちゃうのも。
「社長にも一応交渉していたんだ。
そして社長の条件はこれとほぼ同じだ。
ただ……」
直人はそこで言葉を止める。
「もしグループ結成となるなら
ChargeとPEACEは前企画していた
デュエットの件も出来る。
そして、もしグループ結成をしなくても
みんなのハーモニーが上手く行けば
デュエットの件は復活する」
つまりそれって……
「隆と実彩ちゃんに掛かっとるっちゅーことか?」
真司くんが言う通り、
私達メインボーカルのハーモニーが合わなければ
ChargeとPEACEを守るも、
前からずっとしたかたデュエットの件も潰れる。
グループ結成はしたくないけど、
一度はデュエットしてみたい……
私達の願望と祈りは……
私と隆弘の歌声一つで変わってしまう。
私は思わず隆弘を見てから下を向いてしまった。