[完]Dear…~愛のうた~
「ふざけんな!!お前に何がわかるんだよ!!」
俺は思わず立ち上がって光の胸倉を掴んだ。
「お前に、俺達の何がわかるっていうんだよ!!」
お前みたいな幸せな奴とは、
俺と実彩は違う。
もっと、過去に恐怖心を持っていた。
俺たちは似たもの同士だったんだ。
なのに……
「お前みたいな裕福な家に……
俺たちの気持ちもわかんねぇよ!!」
光の家は普通の家より金持ちだ。
ぎりぎりで生活していた、俺とは違う。
「何やってるんや!!」
するとそこに真司が入ってきた。
「言ったやろ、感情的になったらあかんて。
光、そういうことを考え行動してくれや」
「あぁ、わかってる」
「わかってへん、隣で実彩ちゃんびっくりしてたで?
ここは病院や、溜まり場と違うんや。
俺がここにおるから二人で話してや」
真司は珍しく怒りを露わにして
ドカッと椅子に座った。
「辻、手離してくれ」
「あ?」
光を下から睨みつける。
「それにはちゃんとした理由があるんだ。
だからそれを聞いてくれ」
「理由なんて聞きたくねぇよ……
どうせお前は「実彩ちゃんのことは好きじゃない」
「……は?」
いきなりの言葉に思わず拍子抜けして
そのまま腕を離してしまった。
「だって、お前言って「あれは辻の為だ」
「……は?」
益々意味がわからなくなってきた。
「だから、お前らをくっつける為に
実行してやったんだよ!!
いい加減わかれよな」
少し顔を赤くしてそんなことを言う光は
今まで見たことない。
「でも、出会った時は気になってた。
でも、実彩ちゃんが辻を思ってることを知って
その気持ちは終わった。
ただそれだけだ……」
「じゃあ、何で……」
何で、実彩を守る必要があるんだよ。
「まず、今PEACEが危ない。
Chargeも危ないが、
まだ生き残れる可能性はたくさんある。
けれど、PEACEは本当に社長から狙われている」
それは、社長がPEACEを
好きじゃないからだろうか……
「それで、俺達は同じ事務所のグループとして
二人を守らないといけない。
もちろん、PEACEというグループも。
それをトップで引っ張ってくれてるのが
紛れもなく、マネージャーの直人だ。
前なら杏と真司、辻と実彩ちゃんが仲良かったから
真司と辻がいれば大丈夫だと思っていた。
けれど、今はどうなってる?
真司と杏はいいとして、お前は自暴自棄。
実彩ちゃんは腕に障害を持った。
もっと弱くなった実彩ちゃんを
今のお前が守れるのか?」
思わず目を外に向けた。
そんなこと決まってる。
俺には、もう無理だ。
俺は思わず立ち上がって光の胸倉を掴んだ。
「お前に、俺達の何がわかるっていうんだよ!!」
お前みたいな幸せな奴とは、
俺と実彩は違う。
もっと、過去に恐怖心を持っていた。
俺たちは似たもの同士だったんだ。
なのに……
「お前みたいな裕福な家に……
俺たちの気持ちもわかんねぇよ!!」
光の家は普通の家より金持ちだ。
ぎりぎりで生活していた、俺とは違う。
「何やってるんや!!」
するとそこに真司が入ってきた。
「言ったやろ、感情的になったらあかんて。
光、そういうことを考え行動してくれや」
「あぁ、わかってる」
「わかってへん、隣で実彩ちゃんびっくりしてたで?
ここは病院や、溜まり場と違うんや。
俺がここにおるから二人で話してや」
真司は珍しく怒りを露わにして
ドカッと椅子に座った。
「辻、手離してくれ」
「あ?」
光を下から睨みつける。
「それにはちゃんとした理由があるんだ。
だからそれを聞いてくれ」
「理由なんて聞きたくねぇよ……
どうせお前は「実彩ちゃんのことは好きじゃない」
「……は?」
いきなりの言葉に思わず拍子抜けして
そのまま腕を離してしまった。
「だって、お前言って「あれは辻の為だ」
「……は?」
益々意味がわからなくなってきた。
「だから、お前らをくっつける為に
実行してやったんだよ!!
いい加減わかれよな」
少し顔を赤くしてそんなことを言う光は
今まで見たことない。
「でも、出会った時は気になってた。
でも、実彩ちゃんが辻を思ってることを知って
その気持ちは終わった。
ただそれだけだ……」
「じゃあ、何で……」
何で、実彩を守る必要があるんだよ。
「まず、今PEACEが危ない。
Chargeも危ないが、
まだ生き残れる可能性はたくさんある。
けれど、PEACEは本当に社長から狙われている」
それは、社長がPEACEを
好きじゃないからだろうか……
「それで、俺達は同じ事務所のグループとして
二人を守らないといけない。
もちろん、PEACEというグループも。
それをトップで引っ張ってくれてるのが
紛れもなく、マネージャーの直人だ。
前なら杏と真司、辻と実彩ちゃんが仲良かったから
真司と辻がいれば大丈夫だと思っていた。
けれど、今はどうなってる?
真司と杏はいいとして、お前は自暴自棄。
実彩ちゃんは腕に障害を持った。
もっと弱くなった実彩ちゃんを
今のお前が守れるのか?」
思わず目を外に向けた。
そんなこと決まってる。
俺には、もう無理だ。