[完]Dear…~愛のうた~
______
「実ー彩♪」
元気良く杏奈が入ってくる。
「あーちゃん、そんなに元気やったら
実彩ちゃん疲れてまうで?」
そんな杏奈を見つめながら入ってくるクールボーイ。
あの日から一週間が経っていた。
もちろん、杏奈達には病状も伝えて
隆弘のこともしっかりと伝えた。
杏奈は「本当にいいの?」って
何回も聞いてきたけど、
私はもう素直になれないってわかってるから。
そして、隣の部屋もすっかりとからっぽになった。
ドアの前で現状報告することもなくなったし、
ホールで一緒に散歩するのもなくなった。
最初は全く慣れなかったけど、
もう一週間も続けばなれたも当然。
ネットでは“タカ復帰”と大きく報じられ、
半年後にもライブを再開するらしい。
そして、私にも嬉しい情報が……
「どう、調子は?」
“うん、落ち着いてる”
「そっか、いよいよだね!!
実彩、外で走りたくて仕方ないんでしょ!!」
“いやだよ、私運動嫌い”
そうして、二人で笑い合う。
私の退院が決まったのだ。
腕のリハビリも終わったし、
声は治るのを待つだけだから……
まだ、復帰には程遠いけど、
薬で調整して少しでも改善に向かう努力をしたい。
そして何より、
今までの疲れをリフレッシュ出来る期間だと思うから
自分のやりたいことをしようと思っている。
「で、旅行はいつにする?」
“早いうちがいいなー”
「じゃあ、予定探してみるね」
久しぶりに杏奈と二人で旅行に行くことにした。
行き先はロンドン。
理由は……
「ゆかりん元気かなー?
お腹おっきくなったりして!!」
“わかんないよー?
逆に太って誰かもわからなくなるかも”
そしてまた二人で大笑い。
そう、ゆかりんがロンドンに住んでいるから。
私達は、ゆかりんに会いに行くのだ。
すると……
「おーい、俺の存在消さんといて」
真司くんが不満そうに私達を見つめていた。
「ごめんごめん。
で、Chargeはいつ暇なんだっけ?」
そう、私にはもう一つ問題があった……
「実ー彩♪」
元気良く杏奈が入ってくる。
「あーちゃん、そんなに元気やったら
実彩ちゃん疲れてまうで?」
そんな杏奈を見つめながら入ってくるクールボーイ。
あの日から一週間が経っていた。
もちろん、杏奈達には病状も伝えて
隆弘のこともしっかりと伝えた。
杏奈は「本当にいいの?」って
何回も聞いてきたけど、
私はもう素直になれないってわかってるから。
そして、隣の部屋もすっかりとからっぽになった。
ドアの前で現状報告することもなくなったし、
ホールで一緒に散歩するのもなくなった。
最初は全く慣れなかったけど、
もう一週間も続けばなれたも当然。
ネットでは“タカ復帰”と大きく報じられ、
半年後にもライブを再開するらしい。
そして、私にも嬉しい情報が……
「どう、調子は?」
“うん、落ち着いてる”
「そっか、いよいよだね!!
実彩、外で走りたくて仕方ないんでしょ!!」
“いやだよ、私運動嫌い”
そうして、二人で笑い合う。
私の退院が決まったのだ。
腕のリハビリも終わったし、
声は治るのを待つだけだから……
まだ、復帰には程遠いけど、
薬で調整して少しでも改善に向かう努力をしたい。
そして何より、
今までの疲れをリフレッシュ出来る期間だと思うから
自分のやりたいことをしようと思っている。
「で、旅行はいつにする?」
“早いうちがいいなー”
「じゃあ、予定探してみるね」
久しぶりに杏奈と二人で旅行に行くことにした。
行き先はロンドン。
理由は……
「ゆかりん元気かなー?
お腹おっきくなったりして!!」
“わかんないよー?
逆に太って誰かもわからなくなるかも”
そしてまた二人で大笑い。
そう、ゆかりんがロンドンに住んでいるから。
私達は、ゆかりんに会いに行くのだ。
すると……
「おーい、俺の存在消さんといて」
真司くんが不満そうに私達を見つめていた。
「ごめんごめん。
で、Chargeはいつ暇なんだっけ?」
そう、私にはもう一つ問題があった……