[完]Dear…~愛のうた~
_______
「寒……」
杏奈がロンドンに着いて発したのはその一言。
日本より全然寒い。
日本ではパーカーだけだったけど、
ここではしっかりて服を着込んでいる。
「実彩ちゃーん、杏ー!!」
遠くから日本語で私達の名前を呼ぶ声がする。
その方向に顔を向けると
秀が嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて
私達に目立つくらい大きく手を振っている。
「秀ー!!」
杏奈と共に走って秀の元へ向かって行った。
「久しぶり、元気だった?」
「うん、もうめっちゃ元気」
ニコッと笑う秀は前よりもオシャレになっていて
髪も黒から茶色へと変わっていた。
何だか、大人っぽくなったっていうか、
凄い落ち着いている感じがする。
「ゆかりんは?」
どうやら、ゆかりんは近くに見当たらない。
「あぁ、友香理なら家で待ってる。
あんまり出歩いたら大変だからさ」
「ふー、ゆかりん想いだねー!!」
「うっせ」
何だか兄弟みたいな会話に微笑ましく思いながらも
私は早くゆかりんに会いたくて仕方なかった。
「あ、実彩ちゃん寒くない?
寒いから喉壊さないよーにね!!」
秀の温かい優しさに素直に頷いた。
ゆかりんは私達のことをほとんど知っている。
それは、直人が定期的に連絡して
現状を教えているから。
きっと私の声のことも
秀はゆかりんから聞いたのだろう。
「じゃ、とりあえず車乗って?
家まで送るから」
私達はロンドンにいる一週間
ゆかりんの家に泊まることになった。
「ね、ゆかりん変わってない?」
「んー、お腹が大きくなったことくらい?」
「予定日は?」
「3月の中旬だってさ。
もう安定期に入ったから安心だけど」
そっかー、いよいよ二人共親になるのか……
白い息に身を包まれながら
二人の会話に耳を傾けていた。
「寒……」
杏奈がロンドンに着いて発したのはその一言。
日本より全然寒い。
日本ではパーカーだけだったけど、
ここではしっかりて服を着込んでいる。
「実彩ちゃーん、杏ー!!」
遠くから日本語で私達の名前を呼ぶ声がする。
その方向に顔を向けると
秀が嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて
私達に目立つくらい大きく手を振っている。
「秀ー!!」
杏奈と共に走って秀の元へ向かって行った。
「久しぶり、元気だった?」
「うん、もうめっちゃ元気」
ニコッと笑う秀は前よりもオシャレになっていて
髪も黒から茶色へと変わっていた。
何だか、大人っぽくなったっていうか、
凄い落ち着いている感じがする。
「ゆかりんは?」
どうやら、ゆかりんは近くに見当たらない。
「あぁ、友香理なら家で待ってる。
あんまり出歩いたら大変だからさ」
「ふー、ゆかりん想いだねー!!」
「うっせ」
何だか兄弟みたいな会話に微笑ましく思いながらも
私は早くゆかりんに会いたくて仕方なかった。
「あ、実彩ちゃん寒くない?
寒いから喉壊さないよーにね!!」
秀の温かい優しさに素直に頷いた。
ゆかりんは私達のことをほとんど知っている。
それは、直人が定期的に連絡して
現状を教えているから。
きっと私の声のことも
秀はゆかりんから聞いたのだろう。
「じゃ、とりあえず車乗って?
家まで送るから」
私達はロンドンにいる一週間
ゆかりんの家に泊まることになった。
「ね、ゆかりん変わってない?」
「んー、お腹が大きくなったことくらい?」
「予定日は?」
「3月の中旬だってさ。
もう安定期に入ったから安心だけど」
そっかー、いよいよ二人共親になるのか……
白い息に身を包まれながら
二人の会話に耳を傾けていた。