[完]Dear…~愛のうた~
恋愛報道……
そのフレーズで一気に冷や汗が背中を流れる。
「どうしようどうしよう!!
ヤバいじゃんそれ!!
私今から事務所……あいたた……」
立ち上がろうとすると腹部に激痛が走る。
「大丈夫。
事務所が近くて実彩と隆は打ち上げの予定だったってことにしてあるから」
ゆかりんのおかげで肩が降りた。
「よかった……はぁ……」
「でも実際はどうなの?」
「へ?」
ゆかりんの顔を見るとその顔は真剣そのものだった。
「隆と、どうなってるの?」
それはきっとマネージャーとして聞いてるんだと思う。
いつものゆかりんとは全然雰囲気が違う。
もし仮に私達が付き合っていてもゆかりんは反対しないだろう。
けど、ゆかりんとしてじゃなく、
マネージャーとしてなら
それに反対していると思う。
それはきっと事務所にも周りにもたくさん迷惑を掛けるから。
ゆかりんは私の友達じゃない。
ゆかりんはあくまで私達を支えてくれるマネージャーなんだ。
「何もないよ」
「本当に?」
「本当に本当」
「そっか」
するとゆかりんは別人のように笑って私の頭を撫でた。
「でも無理しないでね」
「……え?」
「無理してるんでしょ?
わかるよ、顔見れば」
それは一体どういう意味なんだろ……
「もう気づいてるんでしょ?
隆のことが好きだって」
「……そんなことないよ?」
「嘘つかなくていいから。
大丈夫、私何も言わないから。
好きになることなんて誰にもあるから」
「っ……」
その言葉に涙が出てくる。
どうしてだろう。
さっきから隆弘の言葉が頭から離れない。
“好き……好きなんだ”
あれは夢だったんだろうか……
そのフレーズで一気に冷や汗が背中を流れる。
「どうしようどうしよう!!
ヤバいじゃんそれ!!
私今から事務所……あいたた……」
立ち上がろうとすると腹部に激痛が走る。
「大丈夫。
事務所が近くて実彩と隆は打ち上げの予定だったってことにしてあるから」
ゆかりんのおかげで肩が降りた。
「よかった……はぁ……」
「でも実際はどうなの?」
「へ?」
ゆかりんの顔を見るとその顔は真剣そのものだった。
「隆と、どうなってるの?」
それはきっとマネージャーとして聞いてるんだと思う。
いつものゆかりんとは全然雰囲気が違う。
もし仮に私達が付き合っていてもゆかりんは反対しないだろう。
けど、ゆかりんとしてじゃなく、
マネージャーとしてなら
それに反対していると思う。
それはきっと事務所にも周りにもたくさん迷惑を掛けるから。
ゆかりんは私の友達じゃない。
ゆかりんはあくまで私達を支えてくれるマネージャーなんだ。
「何もないよ」
「本当に?」
「本当に本当」
「そっか」
するとゆかりんは別人のように笑って私の頭を撫でた。
「でも無理しないでね」
「……え?」
「無理してるんでしょ?
わかるよ、顔見れば」
それは一体どういう意味なんだろ……
「もう気づいてるんでしょ?
隆のことが好きだって」
「……そんなことないよ?」
「嘘つかなくていいから。
大丈夫、私何も言わないから。
好きになることなんて誰にもあるから」
「っ……」
その言葉に涙が出てくる。
どうしてだろう。
さっきから隆弘の言葉が頭から離れない。
“好き……好きなんだ”
あれは夢だったんだろうか……