君を嫌いな100の理由


*藍side*






「ごめん...ね。」








由月の最後の言葉がはなれねぇ









走ってく由月をみながら思う










「俺だって大好きなんだよ...」









今きっと泣いてるんだろうな







きっとためこむんだろうな








ちいさな体をもっとちいさくして








泣いてるんだろうな








いますぐだきしめてやりてぇよ











嘘だっていってやりてぇよ









「幸せになれよ」









そんなの本心でいえねぇよ









おれがしあわせにしてぇよ









でも...だめなんだよな








隼人が由月を幸せにしないと









どんなけ月日がたってでもいいから










由月を幸せにしてやれよ









泣いてたら抱きしめてやれよ








笑ってたらもっと笑わせてやれよ








ちゃんと大好きって伝えろよ






俺はそのまま一日駅裏で声を押し殺して泣いた



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