君を嫌いな100の理由


「藍くんいみわかんない」








壱夜さんが笑う






「由月ちゃんごめんな?さっきまでの俺は演技。由月ちゃんを守るのは本当だよ」









「なんで私?」








「帝流のねらいは由月ちゃん。真紅の一番の人質だからだよ。だからばれないようここで保護してるのさ」








「ありがとうございます??」










「まぁ由月ちゃんには指一本触れさせないから」








これがさっきまでの壱夜さんですか?



やさしいんですけど!!








「それでているがふたつって??」








「実はな、俺らが帝瑠を立ち上げた時人助けをしていたんだ。族だけど強い分みんなの力になれると思ってな。でもある日、もともと名のない人切りが集まった族が作ったんだ。帝流っていうのをね。理由は俺らに罪をなすりつけるため」










「そんなっひどい!」








「だから俺らは帝流から皆を守る帝瑠としてずっといたんだ」








なるほど...

納得は納得だけど危ないのは確かか


でも







「壱夜さんはかっこいいですね?」







「は?」







「人を守るためにって。優しいですよね」










その言葉がまさかあんなことになるなんて



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