皇帝のお姫様
天龍高校
ここが天龍高校。
結構大きな校舎と敷地。
はぁ…。 めんどくさい。
だけど仁さんの頼みだから断る事もできない。
それより理事長室に 向かわないと。
―――
――――
――――
理事長室はどこ?
校舎に入ったわみたものの場所が分からない。
「ねー君。可愛いね~
俺暇なんだよね、構ってよ」
廊下を歩いていれば
下に座り込んでいた男1人が話しかけてきた 。
『…………』
「お前何無視してんだよ!!」
『腕を触らないで。 汚い。』
「てめぇっ!!……っ!?」
男が拳を振り下ろそうとした瞬間
男は私の後ろにいる男を
見て固まって震えだしていた。
「女に手挙げようとしてないよね ?」
言葉は優しいのに低い声と共にそ の男が出す殺気に目の前の男は耐 えられなく顔を真っ青にさせなが ら手を離す。
「じゃあね?
またしたら‥分かる?」
「……」コクン コクン
何も言わずただ必死に首を縦に降 ってどこかへ逃げていった。
「君大丈夫?」
『ええ。』
後ろを振り向くと、
爽やか君が笑っていた。
「君何でここに~?」
『今日転向してきたの。
それで理 事長室を探してたら絡まれた。』
「じゃ俺が連れて いってあげるよ~」
―――――
「はい。 ここが理事長室だよ~」
『どうも。』
「あっ待って! 君名前なんていうの~?」
この人の印象 語尾が延びること。
『なんであなたに 言う必要があるの?』
それだけ言って理事長室の中に足 を運んだ。