皇帝のお姫様
「ふんっ
俺はお前を
信用してないからな!」
『信用しなくって良い』
「なんでだよ?」
『信用できないんでしょう?なら信用しなくって良い。私も信用して欲しいなんて思ってない。』
「…あっそ。
お前が殺されそうになっても俺は助けてやんねーからな」
ふっ
『別に構わないよ』
私は簡単に死なない
“アイツら”を見つけて
殺すまでは…
「…っ……ふん!」
『…彼方の隣に座って良い?』
「良いよ!!
琳なら大歓迎だよ~」
それを聞いて緑色のソファーから黄色のソファーに移った。
そしてさっきから私に話しかけてきた男は緑色のソファーに座った。
「じゃ改めて
自己紹介しよっか~
まず俺からね、
成宮彼方。皇帝の副総長をやっているよ!
そして…女に手を挙げるやつは俺が許さん!!」
「速水琉。
総長をしている。」
「藍沢匠(アイザワ タクミ)
幹部だ。そして…俺は女が大嫌いだ!!話すのは良いけど俺に触れるなよ!
蕁麻疹がでる!!あ、やっぱり話しかけるな!!」
彼方は女に優しい。
速水は何考えてるのか
分からない。
匠は女嫌いで五月蝿い。
『私は柏瀬琳。
…これで全員?』
「ううん、
あと2人いるよ~
窪 司 (クボツカサ)と
櫻井 蜜 (サクライ ミツ) 」
「アイツらは夕方に来るんじゃねーの?
あ、女!アイツ等2人の姿見て惚れんなよ?」
『匠に言われなくって誰かに惚れる事なんて絶対にないから安心して。』
そう…
龍以外に好きになる人なんて現れないと思う。
「かっ勝手に名前呼ぶな女!!せめて藍沢さんにしろ」
『匠…五月蝿い。』