皇帝のお姫様




あ。 ノックするの忘れた。



「君…ノックしないといけないよ?」



中に入るとソファーに座っていた
男の人が私の方を見て言った。



『すみません。』



「分かれば良いんだよ
瀬戸さんから聞いているよ。
担任 はさっき呼んだから
もう少しでつ くからそこに座って。」



『はい。』



『「…………」』



この人と会ったのも初めてだから
話す事もないからお互い黙り合う 形になった。



バン 「琳さん!!」



数分たち理事長室の扉が
勢いよく 開かれた。



「五月蝿いぞ恭哉。
お前が担任だ柏瀬を教室に連れて 行け。」



「あ、悪い。
じゃ琳さん 行きましょうか」



『ええ。』




――
―――
――――



「久しぶりですね。
仁さんは元気ですか?」



『ええ。 元気よ。
恭哉によろしくって言っ てたわ。』



眞田 恭哉 (サナダキョウヤ)



瀬戸組の幹部。
180センチ 黒髪の短髪で
茶色の目 整った顔



「はい。それを 聞いて安心しました。」



『髪…黒にしたのね』



「はい 一応教師になったので。
…では俺 が呼んだら教室に入ってください 。」



『分かった。』



前は赤い髪だった。
すごく恭哉にあっていて綺麗だった。



「お前ら静かにしろ」
 

教室に入ると騒がしい生徒達が
恭哉が低く発した一言で静かになっ た。



恭哉は瀬戸の皆と
私以外には優し くはない。



でも認めた人間には
優しく忠実だ。

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