皇帝のお姫様



「転校生が来るぞ
琳さん入ってください」


あ、呼ばれた。



ガラッ



『柏瀬琳。』



教卓の前にいき
名前だけいった。



教室を見渡すと
男がほとんどだけど
4人ギャル系の女がいた。



「それだけかよ、
他になんかないの~?」


クラスにいた誰かが
言ったが無視。



『恭哉…私の席は?』



「琳さんが
好きな所で良いですよ」


『そう。』




(((あの眞田を名前呼び…あいつ何者だ!?しかも眞田が敬語使ってる!!)))




『ここにするわ。』




窓側一番後ろの席にした。隣には誰もいなかったから丁度良かった。




「はい。
…じゃ授業始めるぞ。」



――
―――
――――




快晴。
空には雲1つもなく綺麗に青空が広がっている。


だけど教室から
見た空は狭い…。




『出てくる。』



「はい。良いですよ。
気をつけて下さいね。」




――
―――




屋上に続く階段を登り
ドアを開けた。



ん。眩しい…。

いきなり差し込んだ
光に目を細めた。




屋上につくと真ん中あたりに行き仰向けに寝転んでみた。




日の日差しが暖かい…。
床も暖かい。





ねぇ龍

私も
そっちに行きたいよ…。



空に手を伸ばしても君に届くはずもないのに何してるんだろう…。








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