皇帝のお姫様





中に入ればコンビニの中は人で溢れていた。



うわぁ…
店員の女顔真っ青。
まぁ私には関係ないけど。




何食べよう…
オムライスかカレー
うーんじゃオムライス!


ちょうどオムライスは
あと1つで終わり。




「あっ」



オムライスを手にとったら隣から声が聞こえた。



隣を見てみると理事長室まで案内してくれた爽やか男がいた。




「あ、きみ朝の…」



『どうぞ』



理事長室まで案内してくれたしオムライスを譲ろう。



「良いよ。
先にとったの君だしさ~」



『あっそ。』



「えっ?」



『何か?』



「普通さ、
“いやいやどうぞ”
って言うんじゃないの?」



『じゃ、どうぞ』



「良いよ、悪いし~」



何がしたいんだこの男。


『朝案内してくれたし
これどうぞ。』



「おぉそうか
ありがとう~」



そう言ってようやく
受け取ってくれた。




それじゃ私はカレー
にしよう。



そう思いカレーを手にとろうとしたら爽やか男がカレーをとった。



『オムライスあるよね?
それ返して。』



「だったら
君の名前教えて~」



『先に自分から名乗るのが礼儀でしょう?』



「え?俺の
名前知らないの?」



『なんで今日初めて会った人の名前を知らないといけないの?

アナタ有名人とかなの?』



テレビは基本みないから芸能人とか知らないし興味ないから言われても分からないけど。



「まぁここら辺では
有名人かな~

まぁ良いや
俺、成宮彼方(ナルミヤ カナタ)
よろしく~」



『柏瀬琳』






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