皇帝のお姫様
「琳かぁ可愛いね♪
あっ俺の事は彼方って
呼び捨てにしてね~?
じゃっ答えてくれたし
はいカレー!」
『どうも。
彼方ね分かったわ。』
それだけ言って
レジに並んだ。
並んでしばらく
たった時。
「しっつれい♪」
金髪の男がそう言って私の前に入ってきた。
『何勝手に
横入りしてんの?』
「あ゙ぁ?」
『先に
並んでいたのは私。
どきなさい。』
「うるせーな!
俺らは“皇帝”なんだぞ分かってんのか?」
男は得意気に言う。
『だから何?
今関係ない事言ってないでどきなさい。』
「お前「どうしたの~喧嘩?」
男が何か言おうとしたと同時に後ろから彼方が来た。
「いえ、別に
なんでもないです!!」
彼方の姿を
見た男は慌てて言った。
彼方の方が
立場は上のようだ。
『そう。
だったら早くどきなさい』
「てめぇ…調子に
のってんじゃねーぞ!?」
「…女と揉めるなって
言ったはずだよな?」
「っ!!すみませんっ」
『彼方その男邪魔
どかして。』
「ラジャー!
おい、早くどけ。」
彼方がそう言うと男は不満そうな顔しながらどいた。
「それにしても琳は
怖くないの“皇帝”相手に楯突くの?」
『怖いって皇帝ってのも知らないのに何故怖がらないといけないの?』
「琳って…あははっ♪」
そう言うと彼方は
嬉しそうに笑った。
『何?』
「会計終わったら
駐車場に来て~」
それだけ言って
彼方は店を出ていった。