皇帝のお姫様




――
―――
――――



『何?』



会計も終わって彼方のいる駐車場に向かった。


「ちょっと待って
アイツ呼んでくるから」


彼方はそう言ってどこかに向かって誰かと話していた。顔は影で見えなかった。



はぁ。
早く1人に
なりたいのに…。



「お待たせ~
こいつ連れてきたよ~」


「あ、お前」



彼方が連れてきたのは
屋上であった赤髪男だった。



「え、2人
知り合いなの?
なら話しは早いね~」



「は?」



「琳を
皇帝に入れない?」



「なに『断る。』



赤髪男の言葉を遮った。


「えーー即答~」



『じゃ帰るから。』



彼方の言葉を無視してマンションに向かった。



歩いてる途中に彼方が何か言ってたけど無視して歩き続けた。




――
―――
――――




ん。
美味しい。



ープルルルー



家について買った弁当を食べていた途中に携帯が鳴った。



ピッ
『はい。』



《こんばんは。》



『こんばんは。
どうしたの?凪から電話するって事はなんか用事あるんでしょう?』



《特に用事なんてありませんがただ足りない物や困った事ないかなと思って電話したただけです》


『ん。今は大丈夫。』



《琳…もし困った事があればすぐに電話してください。迷惑とか考えないでくださいね。》



『…うん。分かった。』


《それを言いたかっただけです。ではごゆっくりお休みください。》


『ん、おやすみ。』


ピッ



凪は心配性な所と優しい所は昔と変わらないな。


だけど私は優しくされる資格なんてないのに…。





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