保健室の甘い時間
「この間、お見合いに行ったでしょ?そしたら、その相手が高校の同級生の圭太だったの。その時にちゃんと彼氏がいるって事も言ったし、お見合いも断ったんだけど……。『諦めない』って言われて……」

「美咲さんがお見合いした後、なかなか会えなかったけど、電話で話したりしていたよね?何で、その時に話してくれなかったの?」

「私は断るつもりだったから……。『諦めない』って言われても、私の気持ちは変わらないし」

「だけど、それならそうとちゃんと話して欲しかった」

「ごめんなさい」


私はもう謝るしか出来なかった。


「美咲さんの気持ちは疑ってないけどさ……」


吉岡先生は一呼吸おいて


「美咲さんはいつになったら、俺の事名前で呼んでくれるの?」


まっすぐ私を見つめる。


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