保健室の甘い時間
「前にも言ったけど、美咲さんとずっと一緒に居たい気持ちは変わらない。だから、ちゃんとケジメはつける。それがいつだとかは、はっきりと言えないけど……。でも、早く美咲さんと一緒になれるように、俺、頑張る」


そして、抱きしめたまま、私をじっと見つめ


「だから、これからもずっと俺と一緒に居て下さい」


真剣な表情でそう言う。

私の答えは決まっている。


「はい。ずっと和生のそばに居させて下さい」


吉岡先生の顔を見上げ、笑顔で答える。

吉岡先生も笑顔で私を見つめていた。


「美咲さん……」


吉岡先生は私の名前を呼ぶ。

真剣な表情になり、顔を近付けてくる。

そして、そのまま甘く優しいキスをした――…


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