保健室の甘い時間
そして、日曜日――…


圭太と会う約束をしている。

待ち合わせをしている駅前に行くと、圭太は先に来て待っていた。


「ごめん、待った?」

「いや、さっき着いたとこ。って、何かいいよな。デートみたいで」


圭太はにこっと笑って私を見る。


「デートじゃないから」

「そんな否定しなくてもいいじゃん。まっ、とりあえず、昼飯食べに行くか」


私と圭太は駅近くにある1軒のレストランに入る。


注文をし、食べながら世間話をする。

圭太と居ると落ち着くし、一緒に居て楽しいけど。

それは、友達として。

高校生の頃は、“圭太の事が好き”って気持ちがあったけど、今は友達としか思っていない。


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