保健室の甘い時間
えっ……

機嫌直っていたはずなのに

何でまた機嫌が悪くなっているのだろう……


私は吉岡先生を見つめる。


「永井先生に言っておきます」


そう言いながら、吉岡先生は私のそばまで来る。

そして、私の肩をぐいっと引き寄せ


「俺達、付き合う事になりましたから」


吉岡先生は諒ちゃんを睨む。


「あぁ、よかったな」


そんな吉岡先生を気にする事なく、諒ちゃんは笑顔で吉岡先生を見る。


「えっ?“よかった”って……。永井先生、岩瀬先生の事……」


諒ちゃんの言葉に吉岡先生は戸惑いを見せる。


「だから、昨日も言っただろ?岩瀬は友達で、俺には彼女がいるって」


諒ちゃんは笑いながらそう言うと


「じゃ、俺、帰るわ。お疲れー」


椅子から立ち上がり、保健室から出て行く。


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