保健室の甘い時間
「ごめんなさい。まだ……」

「はぁ!?何で?美咲さんはお見合いをしたいの?」


私の言葉に吉岡先生の機嫌が悪くなり、学校って事も忘れ話し方が変わっていた。


「そういうわけじゃないんだけど……」

「じゃぁ、どうして?」


吉岡先生の機嫌はさらに悪くなる。



ガラガラ――



「あっ、吉岡先生見つけたぁー!」


その時、三人の生徒が保健室に入ってくる。

いつの間にかお昼休みになっていたみたいだ。


「吉岡先生、何サボってんの?探したんだから!」


一人の生徒は笑いながら言う。


「サボってないよ。で、“探してた”って、どうかしたのか?」


さっき、二人きりの時、機嫌が悪くなった吉岡先生。

だけど、今はいつものように笑顔で生徒に接している。


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