保健室の甘い時間
「うん、あのね……。私……彼氏、出来た……」
『えっ?』
私の言葉に母親は驚く。
「だから、彼氏が出来たから、お見合いは断って欲しい」
私はもう一度はっきりと言う。
『ふふっ、そういう事なら仕方ないわ。相手の方にはお断りの電話を入れておくから』
「ありがとう」
『そのかわり、今度、その彼をちゃんと家に連れて来なさいよ!』
「えっ?ちょっと、お母さん!」
私が言い返そうとする前に、母親は嬉しそうに電話を切る。
“彼氏が出来た”なんて言ったら、絶対“連れて来い”って言われると思ったけど……
その時、
「お疲れ様です」
ちょうど吉岡先生が保健室に入って来た。
『えっ?』
私の言葉に母親は驚く。
「だから、彼氏が出来たから、お見合いは断って欲しい」
私はもう一度はっきりと言う。
『ふふっ、そういう事なら仕方ないわ。相手の方にはお断りの電話を入れておくから』
「ありがとう」
『そのかわり、今度、その彼をちゃんと家に連れて来なさいよ!』
「えっ?ちょっと、お母さん!」
私が言い返そうとする前に、母親は嬉しそうに電話を切る。
“彼氏が出来た”なんて言ったら、絶対“連れて来い”って言われると思ったけど……
その時、
「お疲れ様です」
ちょうど吉岡先生が保健室に入って来た。