保健室の甘い時間
「圭太?」


私は圭太の顔を覗き込む。


「美咲はさ、結婚の事どう考えてる?」

「どうって?」

「結婚願望とかはないの?」

「今すぐとは思っていないけど。でも、いつかはしたいと思っているよ」

「その年下の彼氏と付き合っていて、将来結婚するの?」

「それはわからないよ。だって、まだ付き合ったばかりだし。それに、彼はまだ若いし、結婚なんて考えてないだろうから」

「じゃぁ、彼氏が結婚したくなるまで、美咲は待つの?この先、ずっとその彼と付き合い続けているかわからないのに?」


圭太は真剣な表情で聞いてくる。


そりゃ、吉岡先生とずっと付き合える保障なんてないけど。

圭太にそんな事言われる筋合いはない。


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