好きにさせた責任とってくれる?


「それでも渡したいんだもん!」




受け取ってもらえなくても、何度だって渡すよ。




少しでも私のことを見て欲しいから。




「はあ…恋羽はやるって言ったら聞かないんだから」




呆れ顔をしながらも、一緒に考えてくれる。




「やっぱり気持ちが伝わるのは、手作りなんじゃないかな?」




「手作り?」




沙耶ねぇの提案は手作り。




たしかに自分の手作りという案はいいと思う。




だけど、私には1つ問題があるんだ。




それは……




私が大の不器用だということ。




「あの……私…」




「うんうん、不器用なことくらい知ってるよ」




本当に言葉にされるとちょっぴり悲しいんだけど…




「その…手作りってどんなものを……」


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