好きにさせた責任とってくれる?
クッキー作りなんて、まず、お菓子作りなんて私にとっては初めてのこと。
いろんなハプニングとか…
大惨事があったりして沙耶ねぇにはたくさん手伝ってもらったけど、もう少しでクッキーが出来上がるんだ。
そう思うとなんだかワクワクして、ずっとオーブンの前でこの中で今焼かれているであろうクッキーを見つめてしまう。
「恋羽、そんな見つめても早くは焼けないわよ?」
「わかってるけどー」
それでもなんか見ていたいんだよね。
上手く焼けてるかなーとか。
一番の問題は、美味しく焼けているかっていうこと。
「美味しく焼けますようにっ!」
オーブンの前でそんなことをお祈りする。
「あはは!恋羽ったら、オーブンは神様でもなんでもないのよ?それに、私が手伝ったんだから、不味いことはないはずよ」