好きにさせた責任とってくれる?
「桐生、机の上すごいな」
さすがの先生も桐生くんの机の上に積み重なるプレゼントに気がついたみたい。
「座れないんですけど、何とかしてくれませんか」
よっぽど嫌なのか、棒読みで答える桐生くん。
「どうにかっていってもなあ……」
この量には、先生も考え込んでしまうレベル。
置き場所もなければ、全て持ち帰るのも不可能に近い。
「それなら…」
なかなか解決策が出てこない中、桐生くんが口を開く。
その口からは思いもしない言葉が出た。
「全て処分してくれますか?どれも要らないんで」
そう言った桐生くんは、机の上の山のようなプレゼントをいとも簡単にさっと振り払ったんだ。
これには、私や先生。
いや、クラス全員、言葉が出なかった。