好きにさせた責任とってくれる?


こんなにもらってひとつも受け取らないなんて………




どこからか流れたあの噂は本当のよう。



こんな状態で、私なんかのプレゼントを受け取ってもらえるんだろうか…



絶対渡すんだって決めている気持ちが折れそうになる。



桐生くんのために作った、桐生くんへのプレゼントだから。



受け取って欲しいよ。



どうしたら受け取ってもらえるだろうかなんて考えていたら、あっという間に過ぎていく授業。



今日はたまたま数学はなくて、当てられるのは免れた。



そんな授業の間中見えていた桐生くんの横顔はいつも通りで、諦めない女の子達から休み時間にプレゼントを渡されていたけれど、気にもとめていないようだった。



むしろ興味がなさそうに、冷たく引き離すだけ。

< 228 / 300 >

この作品をシェア

pagetop