好きにさせた責任とってくれる?
「ちゃんと覚えて……」
「忘れるわけない。今でもあの麦わら帽子は持ってるよ」
ふっと見せた桐生くんの笑顔。
そんな笑顔にぼっと熱くなる私の体。
きっと頬もりんごのように赤いはず。
学校では冷たくて、冷酷王子なんて言われてる桐生くん。
でも、やっぱり桐生くんはあの優しい男の子。
私の初恋の人。
「また会えてよかった」
ふわっと私を包む桐生くんの温もり。
好きな人の腕の中はとっても暖かかった。