好きにさせた責任とってくれる?


桐生くんとはいろんなことがあったな…



なんて考えていたらあっという間に待ち合わせの時間。



もうそろそろ桐生くん、来るかな?



「こーのは」



……名前、呼ばれた?



それも大好きな声で。



もしかして桐生くん?



嘘だうそだ。



桐生くんは私のことを“沢城さん”って呼ぶんだから。



きっと別の誰か。



「ねぇ、聞いてるの?」



でもやっぱりその声は大好きな桐生くんの声で……


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