好きにさせた責任とってくれる?
「よく似合ってるよ」
「…ありがとう」
「そうだ」
「……?」
何かを思い出した様子の桐生くん。
「恋羽にもらった麦わら帽子。タグに小さく葉っぱの絵が描かれてたんだ」
確かにその麦わら帽子にもお母さんが描いてくれたはず。
「ずっとあれがわかんなかったんだよな…やっとわかったよ。木の葉だって早くわかればもっと早く気づけてたのにな」
そこまで頭が回らなかったと言う桐生くん。
ただの葉っぱの絵じゃわからないよね?
私だけがわかる私のマークだったんだから。