chu to hug
やっぱり耕輔と話すのは楽しい。

…耕輔との2年と少しの恋が
耕輔によって終わって…
恋が恋じゃなくなって

なんていうか…
他のものに変わっても
耕輔が目の前に居て笑っていて
私も同じように笑っていた。

私の誕生日に再会した。

私と耕輔が出逢った小さなバーで
私は相変わらずマリブパインを飲む。
耕輔は苦い黒ビールを飲んでいた。

バーテンダーの方も、不思議に
思っていたのかもしれないけど
表情にも一切に出さずに
私達を二人きりにしてくれて…
…静かに時間が流れていた。

恋人じゃなくなっても
耕輔は特別なのかもしれない。

お兄ちゃんみたいな。

それでも…耕輔が何故…私に
突然別れを言ったかは聞かないと
ずっと以前から決めていた。

だから私はただただ
耕輔との再会を楽しんでいた。

あの頃みたいにニコニコ笑って
楽しいねと話す私の姿は
耕輔にどう映っているの?

…お酒がおいしくて…酔う…。
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