ねぇ、先生。
夏休みだからってここに通いすぎたかな。
先生だってきっと1人になりたい日もあるはず。それなのにあたしが来るから、疲れちゃったのかな。
…もしそうなら、しばらく来るのをやめた方がいいよね。
だけど、そんなこと直接聞けない。
だってもしほんとにそうだって言われたら、次ここに来る勇気なんてないよ。
我ながらめんどくさい女だと思う。
「だって怖いんだもん…」
ほんとは先生と付き合えてることも夢なんじゃないかって思ってる。
それくらい、あたしにとっては奇跡的なことだから。可能性は限りなく0に近かったんだもん。
先生がコンビニに来てたとき、ほんとは心のどこかで見てるだけでいいって思ってたのかもしれない。
だけど、ここの教師になって近づいて、話して、何度も会ってるうちにそれだけじゃ満足出来なくなった。
心の奥底にしまおうとしていた気持ちが溢れて出てきてしまった。