ねぇ、先生。
「はい、あたしの後ろの席の」
「…そっか、好きそうだもんね」
行事のたびに張り切ってくれるシロが同じクラスなんだ。
任せるに決まってる。
先生は絵を描く手を止めて、少し考える素振りを見せた後振り返って言った。
「咲良さんってさ、白城くんと付き合ってるの?」
苦笑いで問いかける。
「あたしがシロと?」
「うん、違う?」
一ヶ月もこうやって接してきて、今その話するの?
「…何でそんなこと聞くんですか?」
あなたは先生なのに。