ねぇ、先生。
ドキドキの文化祭
「よし!じゃあお化け屋敷な!決定!」
教卓の前でシロが大きな声を出す。
その後ろで黒板に文字を書いてる梨花。
蒸し暑くなってきたこの時期に、うちの学校は年に一度の文化祭を開催する。
その出し物を何にするかって話し合いだったんだけど、やっぱりシロがリーダーになると話は早い。
あっという間に決まってしまった。
「中村さん!決まった!」
窓際に寄りかかってた中村さん。
その隣にはもちろん篠原先生もいて、あたしはそっちに目がいってしまった。
目が合って、篠原先生があのふにゃん、とした笑顔を向けてくる。
慌てて目を逸らす。
……何か、感じ悪かったかな…
「おー。じゃあ今日文化祭のことで放課後に集まりあるから。白城と高橋、よろしくな。」
「えっ、何であたしまで!」
「各クラス2人って決まってんだよ。」