ねぇ、先生。

「まぁでも、俺は顔が幼いから。あんまり離れてる感じしないでしょ?」

そうだよ。

先生の顔が幼いから、あたしコンビニで大学生だって勘違いしたんだもん。


「最近の高校生って大人っぽいし、結構親近感湧くよね」

なんて言ってふにゃんと笑ってる先生。

「…親近感、湧きますよ」

「あ、やっぱり?」

ポスターを貼っては歩き、その行動を繰り返しながら話す。

残りはもうあと3枚。

先生といるとこうも時間が早く過ぎてしまうから不思議だ。


「俺も。咲良さん大人っぽいからさ、勝手に親近感湧いてんの」

ほんとに、ダメだ。

そんな笑顔を向けられて、平常心を保てるほど慣れてないんだから。

「それに、こうして手伝ってくれるし。勘違いかもしれないけど、懐いてくれてんのかなーって思うじゃん」

嬉しそうに言う。

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