そんなやつやめて俺を好きになれよ


って考えない、考えない。



「ただいまー」

と元気に言った。


「あ、おかえりー」

「おかえりなさーい」



お母さんと弟。



いつもの声だ。




なーんだ、龍矢を失っても変わらないものもたくさんあるんじゃん。



そう思うと気がどんどん楽になっていった。


しばらくすると

「今日はお寿司よ。」


と、お母さんが言った。




< 41 / 133 >

この作品をシェア

pagetop