いつもギュッと抱き締めて




 生殺しにも近い状態の中、ようやく胸から離れた手はお腹の方へと下がっていく。


 ウエストがゴムのショートパンツの中に難なく滑り込み、ショーツの上から待ちわびて熱く濡れている場所を上下に擦る。


「ああっ!」


 彼が片手を肩に回していなかったら、ソファーから転げ落ちていたかもしれない。


 待たされた体には、それだけの快感を生んだ。


 荒い息を繰り返し、ぐったりと彼の胸に寄りかかり、余韻を楽しんでいるとギュッと抱き締められた。


 なんだか、自分だけイカされたことが恥ずかしい。



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