【完】切ないよ、仇野君
それがどれだけ気楽で、私にとって有り難いことか、口では説明し難い。
多分、篠田君を好きになっていなかったら、私は小鳥遊を好きになっていただろう。
今すぐ好きになれたら、この気持ちは少しは楽になるのだろうか。
…………無理。そんなにすぐに、気持ちが切り替わるわけがない。
私の気持ちの切り替えもそうだし、実際、小鳥遊や仇野君みたいな人気者にそんな気持ちを抱くのはおこがましいか。
今だって、私を他所に楽しそうに話す二人を、クラスの女子がチラチラと気にして視線を送っている。
その傍らに立つ私を、小さな嫉妬心の隠った目で見てるのも、また事実。
その、私よりも可愛い女子達の視線が怖い。でも、名簿順に並んだ私の席の隣は篠田君だ。席にも行きたくない。
仇野君の申し出を受けて、仮病で保健室に行けば良かったと、今更後悔の念で胃が潰れそうだ。
多分、篠田君を好きになっていなかったら、私は小鳥遊を好きになっていただろう。
今すぐ好きになれたら、この気持ちは少しは楽になるのだろうか。
…………無理。そんなにすぐに、気持ちが切り替わるわけがない。
私の気持ちの切り替えもそうだし、実際、小鳥遊や仇野君みたいな人気者にそんな気持ちを抱くのはおこがましいか。
今だって、私を他所に楽しそうに話す二人を、クラスの女子がチラチラと気にして視線を送っている。
その傍らに立つ私を、小さな嫉妬心の隠った目で見てるのも、また事実。
その、私よりも可愛い女子達の視線が怖い。でも、名簿順に並んだ私の席の隣は篠田君だ。席にも行きたくない。
仇野君の申し出を受けて、仮病で保健室に行けば良かったと、今更後悔の念で胃が潰れそうだ。