【完】切ないよ、仇野君
気付くとどうしたらいいか分からなくなってきて、頭がぐちゃぐちゃになってしまう。
「私……アホみたいやわ。自分のキャパも分からんと、焦りすぎたわ。……はは、歩君のアドバイスげなすぐに取り入れて、唯一女らしかった髪の毛まで切って……」
「歩……え、待って。ちー、そんかこつまで相談出来る程、歩と仲良くなっとっとね?」
混乱し過ぎて口からどんどん本音が漏れる私の言葉を止めた泰ちゃん。
そろりと見上げると……泰ちゃんの顔はいつものぽわんとした顔じゃなく、まるで、バスケでオフェンスを止められた時みたいな、ちょっと迫力のある顔で。
「俺には言うてくれんとに、歩には言えるったい」
「えと……あの」
泰ちゃんのことまで相談してるなんて、口が裂けても言えなくてどもる私に、泰ちゃんの目の色が迫力を増す。
「ちーは、何も分かっとらん。知っちょる?俺、意外と我儘つばい」
いつもの甘い声が、吐息と共に更に甘く響き、私の胸を高鳴らせる。
「私……アホみたいやわ。自分のキャパも分からんと、焦りすぎたわ。……はは、歩君のアドバイスげなすぐに取り入れて、唯一女らしかった髪の毛まで切って……」
「歩……え、待って。ちー、そんかこつまで相談出来る程、歩と仲良くなっとっとね?」
混乱し過ぎて口からどんどん本音が漏れる私の言葉を止めた泰ちゃん。
そろりと見上げると……泰ちゃんの顔はいつものぽわんとした顔じゃなく、まるで、バスケでオフェンスを止められた時みたいな、ちょっと迫力のある顔で。
「俺には言うてくれんとに、歩には言えるったい」
「えと……あの」
泰ちゃんのことまで相談してるなんて、口が裂けても言えなくてどもる私に、泰ちゃんの目の色が迫力を増す。
「ちーは、何も分かっとらん。知っちょる?俺、意外と我儘つばい」
いつもの甘い声が、吐息と共に更に甘く響き、私の胸を高鳴らせる。