【完】切ないよ、仇野君
とんでもない姿を晒して羞恥心に苛まれながら拉致された先は、バスケ部が練習を行っている体育館。
バッシュ独特の摩擦音と重厚感漂うボールの跳ねる音に包まれたそこは、熱気立っていた。
「おそぉぉい!」
そんな独特の空気が漂う空間を切り裂くように、一際大きな怒声と共に、物凄い足音を立てて走ってくる人物が一名。
「ごめんごめん。ってか、話したでしょ?今日は俺と泰ちゃんが大きな土産持ってくるよって」
「ああ、そーいやそんかこつライン飛ばして来とったな。……土産って、そん子?」
その迫力のある怒声と足音を立てた本人は、それとは反して中性的で美麗な顔で私を見た。
……この人を知らない人は、最早この学校にはいないだろう。
バッシュ独特の摩擦音と重厚感漂うボールの跳ねる音に包まれたそこは、熱気立っていた。
「おそぉぉい!」
そんな独特の空気が漂う空間を切り裂くように、一際大きな怒声と共に、物凄い足音を立てて走ってくる人物が一名。
「ごめんごめん。ってか、話したでしょ?今日は俺と泰ちゃんが大きな土産持ってくるよって」
「ああ、そーいやそんかこつライン飛ばして来とったな。……土産って、そん子?」
その迫力のある怒声と足音を立てた本人は、それとは反して中性的で美麗な顔で私を見た。
……この人を知らない人は、最早この学校にはいないだろう。