【完】切ないよ、仇野君
私が思っていることを読み取ってくれたのか、由貴先輩はニッコリ。
「良かった。あいつらが良か子ば連れてきてくれて」
最後の一個を磨き終えた由貴先輩のその言葉に少しだけ照れて、私は肩までの髪の毛を指先でくるくる、と巻き上げた。
「チューッス」
そんな会話をしているうちに、部員達はどんどん集まってくる。
バスケ部の朝練は、今後試合でレギュラー入りするであろう、ベンチ入りも含めた十五人が自主的に行っているものだ。
いつもの賑わいは無いけど、朝練の内容は、もしかしたら放課後よりも濃いかもしれない。
「おはよう、ちー」
集まる部員を見守りつつテーピングの残数を確認していると、練習着に着替えてきた泰ちゃんが穏やかに笑い、私の頭を優しく撫でた。
「良かった。あいつらが良か子ば連れてきてくれて」
最後の一個を磨き終えた由貴先輩のその言葉に少しだけ照れて、私は肩までの髪の毛を指先でくるくる、と巻き上げた。
「チューッス」
そんな会話をしているうちに、部員達はどんどん集まってくる。
バスケ部の朝練は、今後試合でレギュラー入りするであろう、ベンチ入りも含めた十五人が自主的に行っているものだ。
いつもの賑わいは無いけど、朝練の内容は、もしかしたら放課後よりも濃いかもしれない。
「おはよう、ちー」
集まる部員を見守りつつテーピングの残数を確認していると、練習着に着替えてきた泰ちゃんが穏やかに笑い、私の頭を優しく撫でた。