【完】切ないよ、仇野君
蔵本雫(くらもと しずく)ちゃんは、ひょろりと私並みに細い体で、早くも頭角を表し始めている一年生部員。
長めの前髪をサラリと掻き分けた先には、猫目の大きな目を持つ、行雲キャプテンに負けずと劣らず女顔の美少年。
その、スポーツをしているとは考え難い見た目からは想像出来ないくらいにスピード感のある鋭いシュートを打つ子である。
椿以上に生意気な雫ちゃんだけど、シューターとしての才能を認められ、皆からも気に入られている。
「キャプテン、椿、雫、アウトー」
「え、マジすか泰河先輩。俺、こん人達が起きんかったせいでこん時間になったとに、とばっちりッスか?」
そして、バスケ部では最早名物になりつつある、副キャプテン泰ちゃんからのシメ技が、行雲キャプテンと椿、雫ちゃんに炸裂した。
「アダダダー!今後気を付けるから許して泰ちゃん!」
「椿、何回か聞いたこつあるばい俺」
このお仕置きのシメ技は、去年のキャプテンから泰ちゃんに受け継がれた伝統なんだとか。
悶え苦しむ三人を見て、由貴先輩はゲラゲラと涙を流しながら笑っていた。
長めの前髪をサラリと掻き分けた先には、猫目の大きな目を持つ、行雲キャプテンに負けずと劣らず女顔の美少年。
その、スポーツをしているとは考え難い見た目からは想像出来ないくらいにスピード感のある鋭いシュートを打つ子である。
椿以上に生意気な雫ちゃんだけど、シューターとしての才能を認められ、皆からも気に入られている。
「キャプテン、椿、雫、アウトー」
「え、マジすか泰河先輩。俺、こん人達が起きんかったせいでこん時間になったとに、とばっちりッスか?」
そして、バスケ部では最早名物になりつつある、副キャプテン泰ちゃんからのシメ技が、行雲キャプテンと椿、雫ちゃんに炸裂した。
「アダダダー!今後気を付けるから許して泰ちゃん!」
「椿、何回か聞いたこつあるばい俺」
このお仕置きのシメ技は、去年のキャプテンから泰ちゃんに受け継がれた伝統なんだとか。
悶え苦しむ三人を見て、由貴先輩はゲラゲラと涙を流しながら笑っていた。